真心の日々を

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「それとクド、お前も来るか?」 隆二は今まで黙っていたクリアロッドと向き合って尋ねる。 「向こうに行っても稽古出来る当てはあるしこっちでやるより効率がいいと思う。どうだ?」 隆二の言葉に少しの間を置く事なく、 「行きます」 とクリアロッドは答えた。 強くなりたいと申し出た矢先、稽古が出来る環境があると言われたのだ。 クリアロッドには拒否する理由が見当たらない。 まさに願ってもない提案だった。 「行かせてください」 念を押すようにもう一度。 そんなクリアロッドの真摯な表情を見て、隆二はもう聞く必要などない事が分かった。 「って事で今日から俺の弟子になる事になったクド。みんなよろしく」 「いや聞いてねぇけど!?」 さも当然のようにクリアロッドの肩に手を置く隆二にシュガは制止の声を上げる。 「あたしは知ってたよ」 「昨日相談をされたので」 リデルとカナンは昨日のうちからこうなる事を知っていたようだ。 二人はクリアロッドに笑いかけ、本人もぎこちないながらも微笑み返していた。 「ま、なったって事だけ知っててくれ。日にちは二週間後くらい。詳しい事は電話するから」 こうして隆二達の夏期休暇の予定は立った。 これから二週間後、このメンバーで旅行に行くかと思うと隆二の気持ちは高まっていく。 見上げた澄み渡った空も、入道雲が浮かんで夏本番を再確認させてくれる。 隆二は全員を見回す。 シュガ、シャノン、カナン、リデル、クド、そしてミーシャとロリス。 皆、それぞれが笑顔だ。 隆二も微笑み返してから天まで届けと言わんばかりに大きく伸びをして一言、 「絶好の休暇日和だ」 Angel School cordial days ~Fin~
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