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僕は 内心、自分の気持ちをどう 彼女に伝えるべきかで頭がいっぱいだった。
それなのに、一気に何もかもが吹き飛んでいったようだった。
‥‥‥‥‥‥
「えっ?好きな人?
想いが叶わないってどういうこと?
僕で良ければ話してくれない?」
僕は、できるだけ優しく 彼女にそう言った。
彼女はただ俯き、黙っていた…。
僕も一緒に黙ってしまった…。
少しの沈黙のあと、彼女が言った。
「私の好きな人はもう、この世にいないんです。
1年前に 交通事故で亡くなったんです…。
実は、今日がその人の命日で‥ どうしても1人で家に帰りたくなくて…、つい…。」
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まさか… そういうことだったとは…。
僕は、どう言えばいいのか分からず 黙ってしまった…。
すると、
「ごめんなさい。今まで話せなくて…。
こんなこと 話していいものか…。
だっておかしいでしょ?この世にいない人を、今でも好きだなんて…。」
「そんなこと///。」
!!! 僕はつい、彼女の肩を掴んでしまった…。
‥‥‥‥‥‥‥‥
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