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静かな車内。
僕は何だか悲しくなってきた…。
君がこんな辛い想いをしていたのに、何故もっと早く気付いてあげられなかったんだろう……。
でもまさか、亡くなった人のことを好きだったなんて…。
しばらくの沈黙のあと、突然、彼女がこう言った。
「優しいんですね。何だかほっとします…。話せたからかな‥。
こんな話 誰にもできなかったから…。」
『そうか。やっぱり誰にも相談できずに悩んでいたんだ…。』
「僕はいつも 君に助けられてる。僕だって、少しでも君の力になりたいと思ってるよ。
こんな僕じゃ頼りないかもしれないけど…。」
僕はまっすぐ前を向いたまま、正直な気持ちを言った。
「もっと早く相談したら良かったのかな…。
1人で家にいるともうどうすればいいのか…落ち込むばかりで…。
会いたくても、声が聞きたくても、それは叶わない願いだし‥‥。」
「うん…。そうだね。辛いな、彼のこと考えると…。」
僕は、そう言うことで精一杯だった。
また、車内を沈黙が包み込む…。
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