絶望

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1ヶ月前。 ワタシは京都の街を走っていた。 「あ~間に合わない。余裕だと思ったんだけどな。ホントついてない」小さく呟く。 高校からの親友、由美と久しぶりのランチ。 社会人になってからは時間が合わなくて、会って話したいことは山ほどある。 楽しみにしていた約束に遅れそうなワタシ事『山里 華』 《せっかくオシャレしたのにもう汗だく!まさか電車遅れると思わないし》 人を待たせるのが嫌いなワタシは足下の悪さなど気にせず夢中で走っていた。
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