夢物語

5/19
前へ
/202ページ
次へ
ワタシはまた歩きだしたそして、ある家の前を通ったときだった 中から男達の争う声が聞こえた 《酔っぱらいかな?こんな夜中に…》 気にすることなくワタシはその家の前を通り過ぎる その時、その家から大柄の男が一人出てきた ワタシは振り返り男を見ると、目が合った 「おい!女!貴様、俺たちの話を聞いていたな!!」 見知らぬ男の意外な言葉に何も言えずにいた 「幕府の密偵か!?女といえども話を聞いたとなれば斬る!」 男が刀を抜いた 《!!!!!…な、なに!?》 「なんの事か分からない。ワタシはたまたま通っただけ。あなた達の話なんて聞いてないし、興味もない!」 「嘘をつけ!こんな夜更けに女が一人でたまたま通ったなどと、そんなはずがあるか!」 男が刀を振りかざす
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1332人が本棚に入れています
本棚に追加