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ワタシはまた歩きだしたそして、ある家の前を通ったときだった
中から男達の争う声が聞こえた
《酔っぱらいかな?こんな夜中に…》
気にすることなくワタシはその家の前を通り過ぎる
その時、その家から大柄の男が一人出てきた
ワタシは振り返り男を見ると、目が合った
「おい!女!貴様、俺たちの話を聞いていたな!!」
見知らぬ男の意外な言葉に何も言えずにいた
「幕府の密偵か!?女といえども話を聞いたとなれば斬る!」
男が刀を抜いた
《!!!!!…な、なに!?》
「なんの事か分からない。ワタシはたまたま通っただけ。あなた達の話なんて聞いてないし、興味もない!」
「嘘をつけ!こんな夜更けに女が一人でたまたま通ったなどと、そんなはずがあるか!」
男が刀を振りかざす
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