夢物語

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「家族も家もなかったんですね…この間屯所を出た後どこに行ったのですか?」 「行く場所なんてなかったんです。ただ歩いて…どこかのお寺の石階段で寝てしまったんです。目が覚めたら寒くて、じっとしていられなくて歩いてたんです。そしたら家からあの男が出てきて『話を聞いたな』と突然刀を抜いたんです。ワタシは怖くて逃げました。でも追いつかれて斬られました。で、目が覚めたらここでした。」 斬られた時の恐怖が鮮明に蘇った
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