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「すみません…私がいるのは迷惑でしたね。今日はもう帰ります。」
沖田は目を合わせることなく立ち上がる
「沖田…さん」
ワタシは泣きそうだった
沖田はゆっくり歩き襖を開けた
襖を閉める時、沖田は振り返った
「明日も明後日も傷が良くなるまで毎日来ても良いでしょうか?同情じゃありません。お華さんに会いたいから。」
思いがけない言葉
嬉しくて笑ってしまう
「はい。」
「良かった。お華さんは笑顔が一番可愛いですよ。ではまた。」
無邪気な笑顔を残し沖田は帰っていった
《沖田さん…少しはワタシの事気にしてくれてるのかな。ワタシは沖田さんのことこんなに気にしてるのに…》
明日も沖田が来る
そう思うだけで背中の痛みも心の傷も和らいだ
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