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「ワタシも少しだけ成長したんですかね。きっとワタシに関わってくれた人達の優しさに触れて変われたんですよ。」
《本当に変わったな、まるで別人》
「ワタシ、住まいと仕事が決まるまで、診療所でお手伝いさせていただくんです。」
「ここで働くんですか?それはいいですね……
でも…傷が治ったなら私がここに来る理由がないですね…」
沖田がつぶやく
「また遊びに来てくださいね。まだしばらくはご厄介になっていますので。…………それとも……沖田さんは傷があったから毎日ここに来ていたのですか?傷が治ってしまえばもう……。」
本当はずっとずっと恐かった
傷が治ったらもう彼に逢えなくなるんじゃないかって
本当は恐かった
この傷だけがワタシと彼を繋ぐ理由だったと言われる事が
「そうですね。診療所の手伝いや住まい探しの邪魔にならないようにしないと。ここに来る回数は減るでしょうけど、お華さんには逢いたいですからね。たまには顔をだしますよ。」
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