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「そうですね。沖田さんも忙しいですもんね。毎日は難しいですよね。でも、時々は顔を見せてくださいね。ほんの僅かな時間でもいいですから…」
沖田が黙ったまま小さく頷く
全く逢えなくなるわけじゃない
それが嬉しかった
「私そろそろ帰りますね。お華さん、決して無理はしないでくださいね。では、さようなら。」
いつもと変わらぬ笑顔で沖田は帰っていった
「ワタシもそろそろお手伝いしなくちゃ。」
母家から診療所の方へ向かい歩きながら考えた
《昨日までは夢のように幸せだったな。この先ワタシはどうなっていくんだろう……。》
ワタシは漠然とした不安と期待でいっぱいだった
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