宿命

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「華さんがその気なら、さっそく明日行ってみるといい。」 良順は紙を差し出した そこには良順へ、人探しの依頼が書かれていた 【小姓を探しています。とりあえず、口が固く、気が利く、この条件にあう者がいれば紹介をお願いします。土方歳三】 「ここでの華さんの働きっぷりをみてると、口は固いし気も利くし、条件にはぴったりだと思うがな。ただ住み込みはすすめられんがな…。どうかな。」 「良順先生のご紹介なら安心です。ぜひお願いします。住まいは……しばらくこちらで…お世話になるのは…先生?」 良順は書き物を始めている 間違いなくワタシの話を聞いていない 「先生!良順先生!」 「あぁ悪いな。華さんがやると決めたら早いほうがいいだろう。今日中に返事を書こうと思ってな。住まいは気にするな。何とかなる。」 良順はその日のうちに手紙をだした そして、翌日には相手から、早くきてほしいという旨の返事が届いた
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