宿命

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先方から手紙が届いた翌日の朝、男が迎えに来た 「良順先生。お世話になっています。副長より迎えに来るよう指示があり参りました。」 「さっそく来たか。大事な娘さんだ。よろしく頼むぞ。」 良順の言葉に男は驚いた顔をした 「む、娘!!女なのですか!?私は男だと思っていました…。副長も女とはまさか思っていないかと……」 焦っている男を見て良順が笑う 「土方に言っておけ!お前が出した条件には合っているから、文句はないはずだってな。 華さん!支度はできたか!?」 「はい!今行きます。」 迎えの男と良順のやり取りなど知らないワタシは期待いっぱいだった 「お迎えありがとうございます。本日はよろしくお願いします。」 ワタシは迎えの男に頭を下げた 男は困ったように苦笑いをし、 良順はその光景を見て笑っていた 「先生!行ってきます!」 男とワタシは歩き出した
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