宿命

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怪我をしてから町を歩くのは初めてだ 久々の町並みや人々の活気に目を奪われる 男は黙々と歩く その速さに遅れをとらないよう、ワタシは小走りで追いかける 「あの角を曲がった所です。」 男が指を指しながら話しかける 「そうですか。それほど遠くはないのですね。」 ほどなく、男が言った角を曲がった 「こちらです。」 男が足を止めた場所にある門を見上げた 【新選組屯所】 門の横に目をやると、門番がいた 《えぇ!!!新選組ってどういう事!?》 「中へどうぞ。」 ワタシの驚きなどお構いなしに、男は屯所の中に入っていく ワタシも後に続いた
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