宿命

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土方の部屋をでて、門に向かって歩く 「お華さん!!お華さん!」 どこかで聞き覚えのある声が聞こえる 《沖田さん…?》 声がした方に振り向くと、沖田が笑顔でこっちに向かってくる 「沖田さん。どうしたんですか?」 ワタシの前まで来た所で思わず聞いた 「どうしてって…ここは屯所ですよ。私がいてもおかしくないですよ。」 「あぁ そうでした。」 「ここにはどんな用事だったんですか?あなたには縁がないと…あぁ分かりました。良順先生の使いですね?」 良順先生の使いかぁ 間違いじゃないな 「ちょっと用事があって…でも、もう帰る所です。」 「いつもより元気がないですね。嫌な事でもあったんですか?」 心配そうにワタシの顔を覗き込む
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