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「ご主人様ぁ、そろそろ起きて下さ~い」
野宮家のメイド美亜は、寝起きの悪いご主人様を起こそうと必死だ。かれこれ30分は粘っている。
彼女の髪は肩にかかる位で切り揃えられている。顔は非常に整っていて、可愛いといった感じの顔だ。背は高くなく、150台前半。それは軽くコンプレックスになっているようだ。ほっそりとしているが胸も無く、それも悩みの種となっている。
ご主人様には毎日のことだし、いい加減に自力で起きれるようになって欲しいとは常日頃思っている。
「ん……」
固く瞑られていた目がゆっくりと開いた。
「おはようございます、ご主人様。今日も一日頑張って下さいね」
今目を覚ました彼こそが、この屋敷の主、野宮透だ。
年は17歳、美亜と同い年だ。
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