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衛は無事に進級を果たしクラス分けの掲示がしてある正面玄関に向かった。
正直なところ彼が進級出来たのは奇跡に近い。
学力別のクラス分けをしているこの学校で上位クラスに在籍し、模試の結果もそれなりに出しているのに何がいけなかったのか‥‥‥
それは衛が人より個性をアピールし過ぎる日々の行いに問題があったからだった。
つまり、素行が大変悪い。
180の長身に、金に近い茶髪と右に3つ、左に2つ輝くピアスは人目を引き過ぎ、しかも毎日が優雅に昼登校という強者。
コレでは出席日数が足りる訳がない。
(チッ、貼って無いし‥‥ 臣にでも訊くか)
久し振りの学校に来てみれば既にクラス分けの掲示は跡形もなく無くなっていた。
新学期が始まって三日目ならば当たり前だろう。
衛は‘臣’こと、島村 高臣(シマムラタカオミ)にメールを打つべく携帯を取り出した。
カチカチ‥‥‥
送信して返事を待つ間に屋上へとブラブラ歩く。
すると階段の踊場で新入生の一群と遭遇してしまった。
(ウッゼ!)
衛は大きめの真新しい制服に体を乗っ取られた、まだあどけない容姿の一年生に眉をしかめた。
煩い子供が大っ嫌いな衛は後輩と言えども上から降りて来る一年生にあからさまに嫌悪を露わにした。
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