第一章 夜の航路
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飛導艇に揺られどのくらい経ったのだろうか。 窓に顔を向けるが、黒いカーテンが架けられているかのような暗闇。機内の一部と虚ろな自分を写しているだけだ。周りの静けさから見て夜もかなり深まっているようだ。 隣のアイラも天使のような・・・いや、よだれを垂らした天使のような寝顔で眠りについている。いっそこの顔で生活していたら、たいそう人気も出ただろうに。もちろんよだれは抜きにしてだが。
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