第一章 夜の航路

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妹を宥めるためにああは言ったが、勿論自分もこの移住計画に乗り気だった訳ではない。 先程まで居た街がそれほど素晴らしい街だとは思わないが、少なくとも友達と呼べる奴らはいた。十数年ばかし過ごした家にも少しは愛着があったし、気になる女の子だって居なくもなかったような気もする。そういえば、あいつにゲームを貸したままだ。
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