Ⅰ チサト

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私がこの手紙を書いているのは流君との別れにけじめをつけるためです。 本当は手紙ではなく、直接話したかった。 でも、それができないので仕方がない、と今ではあきらめもついています。 流君が引っ越しをするというのはこの手紙を書く一週間前に流君のお姉さんから聞きました。 もう、流君とはなんの関係もないと言いたくはなかった。 ですけど最後には終止符を打たなければならなかったんですね。 流君がこれを読んでいる頃には多分もう近づけないくらい遠くにいるでしょうね。
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