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「うわあぁぁぁん!どこだよ~!」
俺は森の中を爆走していた。
………泣きながら…。
グルルルル…
「グル?」
後ろを見ると普通より少し大きい狼のような生物がいた。
「……うそーん」
すると狼のような生物は、いきなり襲ってきた。
「うわあぁぁぁ!!」
ザシュ…
肉を切る音が聞こえたが痛みが無いので恐る恐る目をあけてみた。
目の前に綺麗な金髪を肩甲骨の辺りまでのばした少女が剣で狼を縦に真っ二つにしていた。
「大丈夫?」
目の前の少女は、驚いて座り込んでいる俺に右手を差し出す。
「ああ、ありがとう。助かったよ」
俺はその手を掴み、立ち上がる。
「で、こんな危険な所でそんな無防備な格好で何してるのよ」
少女が不審者を見るような目つきで俺を見る。
「こんな危険な所、って……ただの森じゃねぇか」
「はあ?アンタ、ここはBランク……!!ねぇ、もしかしてアンタ地球から来た?」
はあ?何言ってんだ?…もしかしてコイツちょっと残念な子なのか?
「…ここ、地球じゃないわよ。ここはセレティア、魔法が存在する世界」
……What?
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