夢の中の少女

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中には短い黒髪をした30代前半くらいの男がいた。 しかし俺はその瞬間、時間が止まったように感じた。あの髪…あの声…間違いない。  「お・・・親・・・父?」   「?・・・!?!?お前、光輝か!?。」   そう、ギルドマスターは行方不明になっていた筈の、俺の父親の月影修二(ツキカゲ シュウジ)だった。   「お、親父~!!」   俺は修二に向かって走り出した。   「光輝~!!」   修二はスマイルMAXで腕を広げて待ち構えた。   「光輝~!父さん、会いたかったぶりねすっ!!」   しかし修二が抱き着く前に俺のドロップキックが見事、顔面にめり込んだ。   「おい!クソ親父!なんでこんな所にいる!!」   「だって父さんと、母さんは元々セレティア出身だったし・・・。」   「ならなぜ俺を捨てて行った!?」   「捨てたんじゃない!!ただ・・・お前には普通の人生を歩んで欲しかったんだ。」   「それでも俺は、父さん、母さんと一緒に居たかった・・・。」   そう言うと俺は悲しい顔をして俯く。   「・・・・・・・・・スマン・・・。」   「もういいよ・・・。それより母さんは?」   「ああ、早苗(サナエ)は長期任務で今いないんだ。」   「そっか。で、父さん俺はこれからどうしたらいいんだ?」   「お前にはこれから属性検査と魔力測定をしてもらう。そして、ラジエル魔法学園に入学してもらう。」
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