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「飽きた…」
だって30分くらい歩いてるけど、何も見えてこねぇし…こうも真っ白だと頭がおかしくなりそうだぜ。
「ぶっちゃけ怠い…」
俺はその場に寝転がり、顔を横に向ける。
「…ん?」
その時、視線の先で何かが動いた気がした。
俺は起き上がり、期待に胸を躍らせて視線の先へと走りだす。
やがて見えた物、それは――。
「女の…子…?」
蒼い髪の綺麗な女の子が声を殺して泣いていた。
ここまでは普通の女の子だ。しかし、ボロボロの白い服、足に繋がれた鎖とその先の大きな鉄球、そして何より…背中から生えている白と黒の翼が、彼女が人ではないとゆう事を表していた。
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