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『なに?』
王様は大変驚きました。
『つべこべ言わずに報酬をよこしなさいよ。
もちろん王様の望みが叶った暁には更に報酬をいただきますからね。』
『くっ…。何を望む。』
『宝石よ。
城にある宝石を全て下さいな。』
姉たちはニヤリとしながら言いました。
王様はわかったと言って今城にあるだけの宝石を海へ落としました。
『ふふふっ
王様、約束は忘れないでくださいね。
ではごきげんよう…。』
姉たちは海へ潜って行ってしまいました。
王様は
『まるでセイレーンの歌声に騙された船乗りのようだ…。』
と呟きました。
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