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エリーは歩くたびに足に激痛を伴いながらも、海から近い街に向かっていました。
そして
『これが街なのね』
たくさんの人々
商売人の声
どれもエリーが見たことのない景色が広がっていました。
『…素敵だわ』
エリーがうっとりと周りを眺めていると
『道をあけろ!!
王様のお通りだ!』
家来が人々に怒鳴り散らしていました。
すると
少し離れた道から豪華な馬車が街の方へ近づいてきました。
すると周りにいた人々が慌てて馬車に向かって跪(ひざまづ)きました。
エリーは突然起きたことに動揺し、ただその場に突っ立っていました。
すると王様の家来が
『無礼者め!!』
とエリーに向かって大声を出し
パシンッ!!!
『きゃあ!!』
なんと家来がエリーにムチを振るったのです。
『王様になんてご無礼をしたかわかっているのか!!?』
と言いながら泣きわめくエリーに何度も何度もムチを振るいました。
すると
『やめろ。』
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