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草の生い茂るところにやっと隠れたエリーは
『なぜ私が追われているの?』
慣れない足で走ったせいでエリーは肩を上下させながら、ハァハァと苦しそうに呼吸をしていました。
しばらくして
誰かが近づいてきました。
エリーは身を低くして隠れました。
するとこんな会話が聞こえてきました。
『シルヴァ様、申し訳ありません。
あの女性を取り逃がしてしまいました。』
『『シルヴァ様!!??』』
恐る恐る顔を上げると、そこにはひとりの家来とシルヴァがいました。
『そうか。続けて探せ。
王様の命令だ。』
青ざめた家来は
『はいっ!!』
と言って立ち去りました。
シルヴァの姿を食い入るように見つめていたエリー
ところがそんなエリーに猫が近づいてきて、エリーの手をペロリと舐めました。
驚いたエリーは
『きゃーー!!』
と叫んでしまいました。
その瞬間
『誰だ!!』
シルヴァが剣を抜きエリーのいる茂みに近づいてきました。
『『あぁ、どうしよう…』』
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