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シルヴァと共にエリーは立派な扉の前まで来ました。
『こちらの部屋で王様がお待ちです。
さぁどうぞお入り下さい。』
シルヴァは扉を開け、エリーに中へ入るよう促しました。
エリーは躊躇しながらも中へ入りました。
部屋には大きなテーブルがあり、その上には豪華なご馳走が置かれ
王様はテーブル奥の椅子に腰掛けていました。
『よく来てくださいましたね。』
王様はエリーの元へ行き跪いて手にキスをしました。
『さぁ座りたまえ。
私と一緒に食事でもしようじゃないか。』
と王様がエリーに座るように椅子を引きました。
しかしエリーは
『王様大変申し訳ありませんが
私はそろそろ帰らなくては…。』
そう
外は夕方になりつつあり、エリーが人魚に戻る時間が刻一刻と迫っているのでした。
エリーの言葉に王様は怪訝そうに
『帰る?』
と言いました。
エリーも段々焦ってきて。
『ええ。もう帰らなくては…』
と言いかけたとき
王様はエリーの唇を無理やり奪い
『帰さない。
と言ったら?。』
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