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王様の思わぬ発言と口付けに動揺し青ざめたエリーは信じられない顔で
『王様…
なにをおっしゃっているのですか?
冗談…』
王様は冷ややかに笑い
『私は大いに真面目だ。
君を手放すつもりはないよ。
人魚姫…』
エリーは驚き
『わ…私は人間です。
ご覧の通り二本足がございますでしょう?』
エリーは無理やりおどけたように王様に言いました。
『たしかに夕日が沈むまでは人間だな。
しかし、日が沈んでしまえば人間でなくなるのだろう?』
勝ち誇った顔の王様がエリーを見つめていました。
『王様それをどっ…
う゛っ!!』
エリーが苦しんだ瞬間
外はもう完全に夕日が沈もうとしているときでした。
『さぁ人魚になるのだ。
一生可愛がってやる。
私の愛玩物としてな!!』
人魚に戻り行くエリー
それを見て笑い声を上げる王様
その光景はまるで
地獄のよう…。
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