疾風一陣の如く

そのモノの名

「ほほう、これはこれは。大層大きいお屋敷で」
「申し遅れました。私、旗本、榎木宗次朗の妻、八重でございます。さ、中へどうぞ。」
八重に促されて中へ入る。大きい屋敷だ、さぞ使用人も多いのかと思いきや気配が無い・・・
「ふむ・・・これはなかなか大物だ」