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「栗原さん今、何時?」
「まだ、10時30分だよ」
まだそんな時間なのか...
暇だ。
倉木さん寝てるし、栗原さんうろうろしてるし。
あまりに暇なので、倉木さんが、掘っていた穴をみてみる。
20cmぐらいの円が出来ていて、深さは10cmって所だろうか。
上手くよく掘れている。
ここまで掘れば、あと少し掘れば外が見えるのでは、ないかと思い倉木さんが、使っていた変形スプーンを使って掘り始めた。
「何してるの?」
「ここまで、掘ってくれてるし自分があと少しがんばれば外の風景も夢じゃないかなと思ってね」
「吉川さんがんばれー♪」
「うん」
《ガッツン!ガッツン!》
やはり力がいる。
倉木さんよくここまで、掘ったな。
《ガッツン!ガッツン!》
力と体重をかけないと壁が掘れない。
《ガッツン!ガッ!》
!?
スプーンが、壁をぶち抜いた。
「マジかよ...」
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