開扉

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私は、人に話しかけるのは嫌いなのだが...こんな状況だ。 「あのーすみません」 彼女は、こちらを向いた。 「いきなりで、すみませんけど...ここって何なんっすか」 「...」 彼女は、無言だった。 彼女は、人見知りが激しいのかもしれない。 いきなりは、まずかったか...? 「馴れ馴れしくすみませんでした。私は、吉川 暗と言います。お名前教えていただけませんか?」 「栗原 瞳」 今度は、あっさり答えてくれた。 私は、テーブルの上にあったみそ汁を飲みながら、栗原さんに少しずつ話かけた。
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