3005人が本棚に入れています
本棚に追加
「では、失礼します」
「あっ...はい失礼します」
田中さんは、エレベーターに乗って部屋に帰っていった。
「結局一人になっちまったな...」
これでは、自分の部屋といるのは一緒だな。
もぅちょっとだけ待ってみるか。
広い部屋で、一人だけはやはり寂しかった。
-----------30分後-----------
こんだけ待ってて流石に、ありえないな。
帰ろうか、と思って席を立つとエレベーターから音がした。
「チーン」
「俺の飯♪俺の飯♪」
エレベーターから降りてきたのは、眼鏡をかけ髪の毛はパーマで、服はタンクトップを着た中年お兄さんだ。
いかにも、工事現場にいそうな人だった。
「あのー...」
「へっ?ごめん俺忙しいんだ」
パーマのお兄さんは、ご飯を持ってエレベーターに乗った。
「さらばじゃー」
「...」
あまりの一瞬の事で目が、点になった。
最初のコメントを投稿しよう!