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「ここには、何もないから8Fに行こう」
「そうだね」
「ポチッ」
「チーン」
「次は、栗原さんが【8】を押してよ」
「うん。わかってるよ」
「次は、空き部屋じゃない事を願うよ」
「ポチッ」
「チーン」
「うん...?」
エレベーターから真正面の壁に向き合って立っている独特のパーマの男がいた。
「あっ...いた」
「本当にいたんだね!」
声を出しても男は、振り返らない。
エレベーターから降りてその人の近くに行ってみる。
「あの、すみません...」
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