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この部屋をよーく見てみると所々穴が空いていた。
「あっ!吉川さんこの人お風呂出てるよ」
「本当だ。あのスイッチよくわかりましたね」
「それか?それは、適当にそこら辺の壁掘ってたらスイッチでてきたんや」
「...」
私たちは、なにも言えなかった。
この人は、馬鹿なのか...?それとも凄い人なのか?
でもまぁ、この人は実に喋りやすい。
「あっ...自己紹介しときますね。こっちが、吉川さんで私が、栗原です」
「俺は、倉木 健介(くらき けんすけ)主な仕事は、フリーターじゃ」
「倉木さんっていつからここにいるんですか?」
「そんなん知らん...カレンダーもないからのぉ」
「携帯も?」
「そんな贅沢なもんあるかぃ...ここ来た時は、ただぼーっとしてたんや、無料で飯食えるし文句ないんやけど...女がいない」
「「はっ!?」」
二人同時に驚いた。
女の子いたらこの人絶対出口探してないな...
「どしたん?なんかおかしい事言ったか俺」
栗原さんは、笑った。
「あっははは 倉木さんって面白い人ですね」
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