3005人が本棚に入れています
本棚に追加
/327ページ
倉木さんが、ぼーっと栗原さんの方を見る。
「どうしたんですか?私なにか付いてる?」
倉木さんは、栗原の両肩に手を乗せた。
「惚れた」
えぇぇぇーーー
いきなり惚れたって...
初対面の人に私でも言った事ないよ。
吉川は、この雰囲気を止めなければと思った。
「まぁまぁ、そぅいうのは、ここから出てからにしましょう」
「外でたら付き合ってくれるんか?」
栗原さんは、ちょっと苦笑いをしていた。
「倉木さん困ってますよ...」
「そうかい...ごめんな」
「それより一緒に出口探しませんか?」
「俺とか?掘る才能しかないで...」
「今は、仲間がいたほうがいいんです」
「そーですよ倉木さん」
「なら、仲間なるけど...とりあえず寝させてくれ。ずっと掘ってたから疲れて...な」
最初のコメントを投稿しよう!