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しかり、なぜなら彼はこの店の主、すなわち王であれば、彼の行動は全て当然となる。
きゅっ、きゅっ、絶妙な力加減で指輪を磨く。
金は柔らかく銀は傷つきやすい。純度が高ければ高いほど脆く美しい。
まったくもって、可哀想なことに。
ランプの明かりにかざすと、輝石を頂く台座がきらりと光った。
「それを欲しがる人間の気が知れん」
低い声がした。
店主は嗤う。
「それを受け取る人間の気も知れん」
低い声は続けた。
店主はますます嗤う。
その手の布は手放さぬままで。
「なぜ」
嗤ったまま尋ねた。
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