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ここはとある部屋の一室。カーテンの隙間から朝日の光が差し込む。時刻はまだ朝の八時くらいだろう…。
しかし、部屋の主とも言える少年は深い眠りについているらしく、起きる気配は一向にない。そんな人物のもとに黒い影が忍び寄る。
その人物は寝ている少年のすぐ側まで近付くと、
『ダイキ~!朝だよ~!』
と耳元で大きな声で叫ぶ。ダイキと呼ばれた少年は、うぅ~と唸り声をあげたあと寝返りをうった。それに対して、起こす側に位置する人物は顎に手をあてるようにしてしばらく考え込んでいると、何か閃いたのか嬉しそうな表情で、口を開く。
『起きないんだったら私、あんな事やこんな事を…』
『ふぁぁ、おはよヤヨイ…今日も良い天気だね?』
『ちっ、起きやがったか…』
な、何か良からぬ発言が聞こえたが気のせい気のせい…。
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