~始まりの日~

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『ごめんヤヨイ…俺、待たせたかな?』 部屋に入るなり、先ずは遅れた事に対する詫びを入れると同時に頭を下げるダイキ…何とも律義なところがあるものだ。 『全然待ってないよ。だから謝らなくても大丈夫だよ』 ヤヨイは謝るダイキを笑顔で制すと、ご飯を食べるように促す。二人は椅子に腰を下ろすと、料理に手をつける。そしてゆっくりと口に運ぶ。口の中に旨味が津波のように押し寄せてくる。 『美味しい…また料理が上手くなったね、ヤヨイ』 『エヘヘ、日々私は精進しているのだ~』 ヤヨイは嬉しそうな表情でガッツポーズしている。 そんな彼女の名前は、柊 弥生…彼女もダイキと同じ魔法学園に通う学生である。そんなヤヨイもダイキと同じ地球出身の身であり、現在はダイキと同じ家で共同生活をとっている。
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