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その後も二人は、会話の中に冗談を織り交ぜつつも、たわいもない事を話しながら楽しい朝食の一時を過ごした。
『御馳走様でしたぁ~』
二人は満足気な表情で手を合わせると、合掌をする。そして、食べ終わって空になった食器を片手で器用に持ち、キッチンに運ぶ。そして、流し台の中に食器が割れてしまわないように一皿ずつ、丁寧に置いていく。
ダイキはスポンジに洗剤をつけると早速、洗いにかかる。ゴシゴシといい音を立てながら、大きな泡を立てている。その隣は、布巾を持ったヤヨイが立っている。
ダイキは当初、皿洗いは自分がするから任せてくれとヤヨイに主張したのだが、彼女はダイキの手伝いをしたいと申し出て結局、仲良く肩を並べる事になったのだ。
そんな彼女を見ているとダイキもまた、不思議と楽しい気持ちになってきた。やがて、全ての食器を洗い終えると、ヤヨイが拭いた皿を食器棚に並べていく。彼は意外と几帳面なところがあるのだ。
やるべき事はきちんとする…
それが彼の考えだそうだ。
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