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『でね!一等賞は何と、温泉宿に二泊三日の券二人分だよぉ』
『な、何ィ…温泉だと?』
温泉という言葉に敏感に反応するダイキ。そんな彼の目つきがみるみるうちに変わっていく。
実はダイキは、大の温泉好きなのである。そんな彼が温泉という発言に反応しない訳がない。
『やった~、温泉だ!でかしたぞヤヨイ!大手柄だ!』
『え…そ、そうかな…』
目を輝かせて言うダイキにヤヨイは完全に驚いている。いつもとは違った反応をしているからなのか何処か、新鮮な感じがする。
『そういえば、いつから行くの?』
ダイキは不思議に思い、ヤヨイに尋ねる。彼女は券の有効期限が記入されている箇所に目を通すと、ゆっくりと口を開く。
『あ、今日になってるよ?』
『え、マジで…?』
きょとんとしているダイキに首を縦に降って、応える。
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