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純弥も『分かりました』とばかりに無言で受け取り書類の訂正等をこなしていく。
その後も立ち尽くしたままの拓海に梨音は「まだ何か?」と告げるのみで、それ以上は何も言わず自身の仕事に戻った。
拓海は振り返り自身に与えられている机に戻って、することもなくただ座っていた。
これがN高校生徒会の日常だった。
梨音も始めこそは修正点等を指摘し、拓海に返していた。
しかし、それでも思うように結果を出せない拓海に、最近では返すことなく副会長の純弥に返すようになっていた。
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