1515人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
「残念ですね。それはできません」
先輩は私を抱きしめてる腕の強さをさらに強くした。
「彼女ってやつですか?」
和樹は鼻でハッと笑い、先輩を睨み、言った。
「結菜は俺の女になるんだよ。お前みたいなお坊ちゃまに渡す訳にはいかないな。」
「私もあなたみたいな不良に結菜さんを簡単に渡す訳にはいかないんですよ、いじめっ子の秋本くん?」
先輩も負けじと言い返す。
………ん?
「先輩、和樹を知って…」
「結菜、行きますよ」
先輩は驚いた顔して突っ立っている和樹を置いて、私の手を引きその場から逃げた。
最初のコメントを投稿しよう!