運命のヒト

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「大丈夫ですか?」 上から、声がした――――― しかもその声は、前に聞いた声よりも少し低くなっていた… 顔をあげると、そこには携帯の画面に映っていたあの男の子…いや王子様がいた。 王子様はスッと手を私に差し出してきた。 「………あ、ありがとうございます//」 私は戸惑いながらも、その手を握った。 グイッと引っ張られ、勢いよく王子様の胸へダイブ。 『きゃーっ!』 『なによあの女っ!』 『私共の蓮様に触るんじゃないわよーっ!』 女の子達からの罵声。 しかし私にそんな声…聞こえてなんかない。 .
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