始まり

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「だいじょうぶ?」 少女の前には、いつの間にか一人の男の子が立っていた。 「立てる?」 そう言うと男の子は、少女に手を差し出した。 「……あ、うんっ…ありがとうございます!」 少女は涙を拭い、男の子の手を握った。 グイッと手を引かれ、ようやく立つことができた。 「きみ、足だいじょうぶ??捻ったようだけど・・・」 男の子は少女の足を指差して言った。 「だいじょうぶだよっ!!ちょっと擦りむいただけだし・・・足も痛くないよっ!!」 少女は無邪気に笑った。 .
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