始まり

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「そっか!!でも痛いだろうから、このハンカチあげる!!」 男の子は、クマの絵が描かれている青いハンカチを少女の足に結んだ。 「クマさんに、治してもらってね!!」 男の子はそう言って少女に手を振り走り去ろうとした。 「あっ・・・待って!!」 少女は男の子を引き止める。 「あなたの・・・なまえは??」 「ぼくのなまえは、 “とうじょう れん”だよ!!」 男の子はそれだけ言うと、ニコッと笑って去って行ってしまった。 「とうじょう・・・れん君・・・」 少女はクマのハンカチを触りながら頬を赤らめ、つぶやいた。 .
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