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・・・・・・。
「はあっ!?」
少しの間を挟み、ガシャッと派手な音を立ててパイプ椅子から立ち上がり、思わず素っ頓狂な声をあげる。
案の定、とでもいうべきか会場がざわつく。
壇上の何とかさんは驚きのあまりマイクは握りしめたまま、ぽかーんとしているみたいだけど……。
大事な式の最中いくら眠かったとはいえ、誰かに告白をされたとしても驚いたりはするかもしれないけど、普通ならさすがにこんな自分の節目を最悪な思い出してしまうような言動は……しなかったと思う。
“普通”なら、ね。
言い忘れていたけど……
「ぼ、僕はそういう趣味はないっ」
ここ私立桜花学院は、とても珍しい幼小中高一貫の男子校で。
つまりこの学院内に女子……というか、女性がいるとすればそれは各教科を担当する先生か、学校の受付兼窓口の役割をしている事務室の職員の方。
当然、いま僕が座っている新入生の席にそれに該当する人が居るはずもなく。
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