つかの間の幸福

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「明太子、買ってきて!ふくやのね!」 お金は…、預かってない。 お土産ということか。 ともかく小倉に行った三日間、不条理な現実を忘れて、芝居に没頭した。 焼酎をストレートで15杯飲み、したたかに酔った。 感情を解放して観る芝居は最高だ。 ありえないくらい感動した…。 そして、素直に思った。 「芝居の何たるかが分からない奴には、観せたくない…。観せれば、神聖な板の上が穢れる…。」 役者をアイドル視したり、下に見てる奴には、分からないだろう。 私は、なぜか意固地になり、自分の殻に閉じこもっていった…。
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