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長い始業式が終わって教室に戻ると俺は机に俯せた。
隣では花音が質問攻めにあっている。
俺は溜め息をつきながら起き上がると先生が入ってきた。
「よ~し、今日はもう帰っていいぞ」
そう言われるとみんな帰る支度を始めた。
「この後、時間ある?」
花音に話かけられた。
「ごめん。親父の仕事の手伝いがあるから帰らなきゃいけないんだ」
「そうなんだ……」
少し残念そうな顔をされたけど微笑んでくれた。
俺は挨拶をすると教室を飛び出した。
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