入学式

9/11
前へ
/245ページ
次へ
もう、やってられない。 波瀾万丈だ! そんな落ち込んでいる私をよそに隣の人が話かけてきた。 「ねぇねぇ」 陸「えっ?」 「君名前は?」 陸「あっ、三千歩 陸です」 「ろく?珍しい名前だね」 その人は、驚いているのか笑っているのか分からない。 てか、笑うな! 「あっ、俺の名前は…」 陸(いや、聞いてない) 「珠洲原 洸(すずはら こう)ってんだ。宜しくね」 にこやかに挨拶をしてきた。 が、誰だこの男は! 馴れ馴れしいぞ! 洸「てか、めんどくさいよなー校長の話聞いて、理事長の話まで聞かなくちゃいけないんだよ」 と、ブーブー文句を言っているが、私に文句を言われても困る。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

599人が本棚に入れています
本棚に追加