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あの日から仲良くなった、隊長とTRIPの雛さんが、楽しそうに何かを話している。
雛さんは、隊長の10つ下で31歳。
年相応の顔には見えないし、性格もそこら辺の若者より生き生きとしている。
やはりそれでも隊長同様、1つのチームをまとめている人って感じさせてくれるオーラがでている。
つまりは、カッコいいって事。
「結宇?」
横に座っていた葵に話しかけられる。
「ん――…?」
「それ、何??」
と、僕の手元にある鳴子を指差した葵。
てか鳴子知らないんだ……ちょっとガッカリかも。
「あぁ、これは鳴子っていって……うん。よさこい踊る時に持って踊る楽器(?)みたいなもん。」
カチャカチャと鳴子を鳴らしてみると、おぉ、とつぶやかれた。
「へぇ、なんかいいね?ダンスも鳴子持ってやってみたい(笑)」
僕から鳴子を奪い、音をだしながらほほえむ葵。
「いやそれはうるさいでしょ(笑)ダンスどころじゃなくなるよ。」
よさこいはおまつりの時に大音量で曲を流すから大丈夫だけど、ダンスはまぁ、アレでしょ。ダメでしょ。
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