いつもの世界に

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『……………。』 沈黙。 周りには誰もいなくて、2人で手に持っているゴミ袋をがさがさして遊んでいる。 「あ…風早結宇です。よろしく。」 沈黙に耐え兼ね、挨拶してみる。 すると彼女の手が止まった。 「中谷葵です。よろしくお願いします。」 おッーー……笑ったら結構可愛い。 「ってゆうか、風早さん学校一緒ですよね?」 あ、気付いてたんだ。 「だね。でも、中谷さんがダンスしてる事知らなかったよ」 「私も(笑) てか、〈中谷さん〉は止めて下さい。〈葵〉でいい。」 「ん。わかった。んじゃ、葵。こっちも敬語いらない。結宇でいい」 なんというフレンドリー(笑) 「うん、結宇ね。ま、さっさと終わらせましょう。」 ガサッとゴミ袋を見せる葵 「だなぁ。やるか!」 なんとか、僕達は打ち解けた。
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