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―――※―――
……眠い。眠いよパトラッシュ(汗)
つい、大欠伸をしてしたかまった……その時だった!
『ゴツッー!』
「ぎゃふッ!?」
いきなり顔面にチョークが飛んできた。
しかも、鼻の頭というピンポイント………。
そうだ、眠すぎて忘れてた。今は授業中。
生徒指導の高田の数学の時間。
無論、高田様はご立腹。 僕をにらみ殺すいきおいでにらんでいる。
「いてぇッ!!」
鼻をさすさすと撫でる。 ちょっと、いやかなり重傷。
「風早~……お前、ワシの授業で欠伸たぁ、いい度胸してるのぉ。あ?」
あわわ……恐いッ💦
「すませんした…。」
とりあえず謝っておく。
てか、鼻マヂ痛い……💧
アンタどんだけ力あんのよ。
すると、僕の頭をガシッとつかんでこう言う。
「後で職員室来い。」
そりゃもう素敵なニッコリ笑顔で。
「………はぃ。」
『キーンコーンカーンコーン』
Good timingで授業終了のチャイムがなる。
と、高田は手を僕の頭から離し、スタスタと教室をでていった。
「結宇~!お前やっちゃったな(笑)」
と、僕の肩をバシバシ叩いてくるコイツの名前は、大柴 竜貴(オオシバ タツキ)。
短髪の黒髪はワックスで立ててあり、切れ長の眼が印象的な男。
しかも悔しい事になぜかモテモテ。
「やっちゃったね。てゆうか、まだ鼻痛いんだよね。慰謝料とかって要求するともらえるかな?」
ねぇ……冗談抜きで痛いよ?欠伸1つでコレって体罰だろ。
あははっと竜貴は笑いながら言う。
「まぁまぁ★ってか、チョークいい音したから良かったじゃん。あれで音まで悪かったら結宇、アンタただの痛い人だからね。色んな意味で(笑)」
「とりあえず……なぐさめる空気だけは感じられませんよね。」
はぁ。昨日は雨に打たれるし、今日はチョークが飛んでくるし、最近厄日が続くなぁ……
とりあえず、職員室行かなきゃか。もぅ今日は授業終わりでこの後放課後だから、多分お説教長くなるな……
「職員室行ってくる。」
力なく席を立ち、足を進める。
竜貴の「頑張れ♪」の声も無視して。
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